お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

【報告】第2回 遊び場づくりで「つながる」能登半島ミーティング を開催しました

当協会はこれまで大きな災害が発生した際に、遊びを通じた子どもの心のケアを目的として、被災地において子どもたちがいきいきと遊べる場所づくりの支援も行ってきました。その一環として、昨年度より能登半島での支援活動を開始し、昨年度はこれまでに現地で活動されてきた皆さんが「出会い、知り合い、つながる」交流の機会づくりを行ないました。
(報告はこちらから:https://bouken-asobiba.org/news/detail-893.htm

この度、前回の「出会い、知り合い、つながる」交流の機会から一歩進めて、参加者が悩みや課題を出し合い、自由に対話する中で、今後の活動の具体的なヒントを見つけていただくことを目標に、第2回のミーティングを開催しました。
ファシリテーターは前回に引き続き古瀬ワークショップデザイン事務所 代表の古瀬さんに担当いただきました。

当日は18の団体・自治体から26人(当協会も含む)に参加をいただき、オープンスペーステクノロジー(OST)と呼ばれる手法を用いて、参加者から議論のテーマを出してもらい、それぞれのテーマに関心がある人たちが集まって対話を持ちました。

参加者からは「皆さんの意見を拝聴し、自分の意見を述べれたこと。皆さんで種々課題について現状分析と意見の練り上げが出来た」、「遊び場に関わる方々と悩みを分かち合えたことで、これからの活動につながる関係が芽生えそうだと感じ、心強かったです。」などの感想をいただきました。

今後もできる限りこのような取り組みを継続していきたいと考えています。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

代表 関戸 博樹より
能登半島における地震および豪雨災害により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、被災地において子どもの遊び場づくり、居場所づくりに尽力をいただいている皆さまにも深く敬意を表します。
この度、第2回となった遊び場づくりで「つながる」能登半島ミーティングを開催しましたが、能登で子どもの遊び場づくりのことを考えて活動されてきた多くの方々に集まっていただけたことに感謝いたします。
今回のミーティングの冒頭では一般社団法人プレーワーカーズの廣川さんから東日本大震災後の石巻での「支援」の変遷について、また、いかに地元に寄り添い活動のバトンを渡していくのかという点について話題提供いただきました。参加者のみなさんが今後の自分たちに引き寄せて聞いていましたが、私自身も廣川さんの話題提供の最後の資料にあった「支援者から友だちへ」のフレーズが心に響きました。相手の力になるって、自分のできることをしてあげることだけではなく、時に「してあげる」ことが相手の力を奪う可能性を意識する必要があります。遊び場づくりも同様で、相手(子ども)の力を信じて、相手がその力を出しやすい状況をサポートすることにあったりします。
ワークショップの最後にも参加のみなさんがあげたキーワードに「支援から交流へ」というものもあり、改めて「支援」という一方向性の支え方の持つ落とし穴を意識して遊びを通じて「交流」というフラットな関係性を築いていくことの意味を考えました。終了後の懇親会でも具体的な次へのアイデアの意見交換などをしている方々も見られて、能登での遊び場づくりの動きの後押しになれたのではと感じることもできました。
この企画を実施するにあたりご協力いただいた大東建託グループみらい基金にも厚く御礼申し上げます。今後も当会として、出来得る支援のかたちを模索し、能登半島のみなさんの取り組みに伴走していきたいと思っております。

【開催概要】
《日 時》2025年9月12日(金)13:00〜17:00
《会 場》能登町立 柳田公民館
《対 象》能登地方の被災地において子どもの居場所づくり・遊び場づくりに取り組んでいる活動団体や自治体
《参加者数》26人
《主 催》NPO法人日本冒険遊び場づくり協会
《企画協力》古瀬ワークショップデザイン事務所、第1回ミーティングの参加者有志
《助 成》大東建託グループみらい基金
《後 援》能登町
《内 容》ファシリテーター:古瀬ワークショップデザイン事務所 代表 古瀬 正也 氏
・開会
・出会い・知り合い・つながるワーク
・事例報告「石巻における震災後の遊び場づくりの変遷」
  報告者:廣川 和紀さん(一般社団法人プレーワーカーズ 理事)
・テーマを出し合って、対話するワーク(OST)
・閉会